「瀬戸内に行きたい行きたい」症状が止まらなくなった。
休日、自宅を早朝5時に出発し宇野港から豊島に向かった。
島影が近づくにつれ斜面に広がる棚田が見えてきた。
棚田までは距離がありそうだ。
今回は行けないなと名残惜しくぼんやり眺めていた。
下船した乗客のほとんどの人がレンタサイクル店に向かった。
港にいた地元の人に「美術館へは歩いてどのぐらいですか?」と訪ねてみた。
「20分くらいかな」との答えだったので、私たちはてっくりてっくりゆっくりゆっくり本当にゆっくり歩いた。
坂の途中で振り返れば穏やかな海が広がった。
さらに登り続けると突然視界が開けた。
船から見えた棚田が現れたのだ。
その先には瀬戸内海が見える。
雲ひとつ無い空 海 棚田。
息を呑むような景色がそこにあった。
レンタサイクルで駆け上がってきた若者達がこの絶景を前に
「えー、やばい!超やばい!」
と大笑いしながら感動している。
その気持わかる、私も大声で言いたかった。
いささか気が小さいので心のなかで叫んでおいたけど。
目的地の豊島美術館はこれまでに経験したことのない現代美術の空間だった。
言葉では説明できない。
ほとんどの人が座り込み、ひたすら「見る」という体験に没頭している。
これも「超やばい」体験だった。
海の見える棚田で「豊島みかん」が無人販売されていた。
今年のNHK新プロジェクトXで取り上げられたみかんだ。
注文殺到でネットでは手に入りにくいと聞いているが、現地ではこうして道端で売っている。
買った。
今日のお昼のデザートで食べた。
旨い。
私好みの深く濃い味わいのみかんだった。
次回に続く。