港でカメラ散歩

先日、山に出かけたばかりなのに今朝はもう海へと車を走らせた。

今日もまた夜空いっぱいに星が瞬いている。

 

ずいぶん走ったところで忘れ物に気づく。

仕方なく来た道を引き返した。

 

予定より20分も寝過ごした上に、この忘れ物だ。

いつもながらのうっかり八兵衛です。

 

そうこうしているうちに、東の空がゆっくりと白み始めた。

このままでは目的地に着く頃には夜が明けてしまう。

行き先を近くの赤碕港へと変えた。

 

気ままな一人行動の良さだ。

 

港に着くと空はちょうど美しいグラデーションを描いていた。

カメラ片手に、夜明け前の静かな港をぶらぶらと歩く。

 

ひとりの釣り人のおじさんとしばらく話し込んだ。

何を言っているのかその温かい方言はほとんど聞き取れなかったけれど、おじさんは本当に楽しそうだった。

 

かろうじて聞き取れたのは「ヒラメを狙っている」という言葉だけ。

もし釣れたら刺身もいいな、いや煮付けも捨てがたいな、なんてことを貰えもしないのに考えているうちに空はすっかり明るくなっていた。

 

沖へ出ていた漁船が次々と港に帰ってくる。

 

朝の港が活気に溢れ出した。

 

 

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